養心殿
ようしんでん
ヤンシンディエン
概要
養心殿の中心部は「エ」型の建築で、前殿と後殿に分かれる。
後殿は皇帝の居住空間で、清代雍正帝以下8代の皇帝がここを寝所とした。
前殿は政務の処理、大臣の接見などのための執務室として用いられた。
養心殿前殿の束暖閣は清末に「垂簾聴政」が行われた。
垂簾聴政
清代咸豊31年、咸豊帝の死後、
西太后
は6歳の同治帝を正面の宝座に座らせ、西太后自らは、咸豊帝の皇后であった東太后とともに、簾を垂らした後ろの席に座り、政務を操った。
これを「垂簾聴政」という。
同治帝の死後は4歳の甥を皇帝に据え(光緒帝)、東太后の死去後は、政治を独占し、前後48年にわたって政治を思うままに操った。
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