写真3:屋根にある魔除けの「走獣」

写真2:太和門から太和殿を望む

太和殿
たいわでん
タイハーディエン
撮影日:2004/9/9
写真1
概要
  • 明代1420年(日本−室町時代中期)に創建。
    • 落雷や放火で2度焼失。
  • 現存の建物は清代1695年(日本−江戸時代中期)に再建。
  • 明清代を通じて紫禁城内で最も高い建物で、現存する中国最大の木造建築
  • 即位詔書の宣布、元旦、冬至、万寿節(皇帝の誕生日)、皇帝の大婚、宣戦出兵などのおりに、ここで儀式が行われた。
皇帝宝座
  • 72本の楠の大目柱の中央の6本の「蟠龍金漆大柱」の中間、7段の階段のある高台。
金漆蟠龍藻井
  • 宝座の上方の龍の天井。
  • 天井の形式の一つで、その起源は穴居生活時代に遡る。
  • 天井の通風採光口で祭祀を行ったことに由来するといわれる。
  • 太和殿の藻井は中央に蟠龍を配していて「龍井」とも呼ばれる。
軒轅鏡
  • 天井中央に垂れ下がっている大円球。「明鏡辟邪」の意味があるとされる。
御路
  • 正面にある3列の石段のうち、中央の一枚岩の龍のレリーフを彫った皇帝専用の通路。
雨天の龍頭
  • 基台には排水口を兼ねた、1142本の龍頭が突き出し、雨天時には「千龍吐水」の景観となる。
塗金された銅罐
  • 1900(明治33)年の義和団事件の際に侵入した8カ国連合軍の兵士が金メッキを削り取った跡が残っている。
屋根上の龍鉾
  • 屋根の上には巨大な龍ほこが置かれ、軒には10種の魔除けを意味する仙人と動物の形をした瓦が置かれている。

写真4:太和門から太和殿を望む