歴史 |
甲州金 |
こうしゅうきん |
- 戦国時代、武田氏が治めた甲斐(かい)で流通していた金貨。
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- 日本初の体系的に整備された貨幣制度。
- 他の戦国大名が造った貨幣は、価値が重さで決まる秤量(ひょうりょう)貨幣だったのに対し、甲州金は表面に価値を示す数字などを記した計数貨幣であることが先進的だった。
- 江戸時代にはいってからも、幕府は地方の貨幣として認めるとともに、一部を幕府の貨幣制度に取り入れた。
- 甲州金が完全に廃止されたのは1871(明治4)年。
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- 甲州金が語源の言葉
- 太鼓判
- 意味:確実であることを保障すること。
- 語源:甲州金の縁が太鼓の縁に似た模様だったことから。
- 金に糸目をつけない
- 意味:惜しみなく金を使うこと。
- 語源
- 「糸目」は甲州金の中で一番安い通貨単位だったことから、わずかな額は気にしないという意味になった。
- 甲州金とは関係ない説
- 凧のバランスを取るための糸を「糸目」といい、これがないと制御できないことから。
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2017.02.05 |