農山漁村の郷土料理百選候補一覧 東京都 |
アシタバ料理 |
- 学名アンジェリカ(天使)を語源に持つアシタバはセリ科の植物で生育が早く、摘んだ翌日には新しい葉が出るということから明日葉と名付けられた。
- 伊豆諸島の代表的な特産野菜で、おひたし、みそ汁、炊き込みご飯等に使われる他、大島では椿油で揚げた天ぷらが名物料理になっている。
- 利尿・強壮作用に加え、「カルコン」という抗菌等の生理活性作用を持つ成分を含んだ健康食品として注目されている。
- 最近では、都内のスーパーで葉物野菜として通年販売されている他、クッキーや煎餅などの製菓やそば、焼酎、茶、アシタバ濃縮ドリンク等が開発、販売されている。
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伊豆諸島 |
べっこうずし |
- 地魚を醤油、酒、砂糖などで下味を付けて、わさびの代わりに練りからしで食す独特の握り寿司。
- 醤油を漬けた刺身の色から鼈甲寿司(べっこうずし)と呼ばれ、八丈島出身の移住者が伊豆・小笠原諸島に広めたと言われている。
- 周辺海域でとれるシマアジ、トビウオ、カツオ等々多種の魚を用いて島トウガラシを付けて食べるなど、寿司の形態は各島々で独自に発達している。
- 「島寿司」という別名もある。
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八丈島 |
おでん |
- 江戸初期の元禄年間になるとこんにゃく田楽が登場する。
- こんにゃく田楽を醤油で煮込むようになったのが、今日の煮込みおでん。
- おでんは「御田」とも書き、田楽の略化されたものと思われる。
- 関西ではおでんというと味噌田楽のことをいい、煮込みおでんは関東炊きとも言われている。
- 煮込みおでんは煮汁をたっぷり使って煮込んだ庶民的な料理。
- 食材は各地により異なるが、食べる時は溶き辛子をそえて食べる。
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ちゃんこ料理 |
- 相撲社会で人気のある寄せ鍋で、魚介料理、肉類、ねぎ、しいたけ、竹輪など20種類以上の材料をぶつ切りにして、鉄の大鍋に入れて煮込む。
- ちゃんこ鍋には、大分して水炊きとソップ炊き(醤油味)があり、水炊きはちり鍋風で、ソップ炊きは寄せ鍋風。
- ちゃんこの語源は、中国から伝わった長崎のサンコ鍋が訛った説と、父や祖父を意味するチャンに愛称のコをつけた説がある。
- 相撲社会のちゃんこは、力士が作る手料理の全てを指している。
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どじょう料理 |
- どじょうは生命力が強く、精がつくと、江戸っ子が昔から好んで食べてきた。
- どじょうは呼吸する為に水面と水底を往復する。この姿が踊っているようなので、別名オドリコとも呼ばれている。
- どじょう鍋、柳川、どじょう汁といえば江戸時代以降最も庶民的な料理だった。
- その他、蒲焼、天ぷら、唐揚等にする。どじょうを「どぜう」と記すのは、四文字を嫌ってといわれている。
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深川丼(飯)<百選> |
- もともとは江戸時代、忙しい漁師が考えた船の上で食べる昼飯で、味噌汁にとれたてのあさりをぶち込み、白いご飯にかけた庶民的な料理だった。
- 埋め立てられる前の深川は、隅田川の河口で、あさりが簡単に手に入いった。
- あさりと油揚げ、ねぎなどを味噌で煮て、白いご飯の上にかけたものを“深川丼”、同じ材料をしょう油風味で炊き込んだものを“深川飯”と呼ぶよう。
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祭りいなり寿司 |
- 代々お祭りの時等は食べられてきた。甲州街道沿いの宿場町として栄え、いなりも飾りつけされて、振舞ったよう。
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もんじゃ焼き |
- ゆるめの生地で、文字を書きながら、焼いたところから、文字焼き。
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- 百選に選定されたもう一つの料理は、なぜか候補にない「くさや」
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- 「農山漁村の郷土料理百選」から作成(2010.04)
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