関東ローム層 |
かんとうろーむそう |
- 関東地方の丘陵や台地上に広く分布する赤褐色の砂泥土の層。
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- 昔の火山灰や火山礫(れき)が堆積し、その後、風化が加わったもので、厚さは5〜15mで、安山岩や玄武岩質。
- 起源
- 南部
- 富士山・箱根火山の噴火による火山灰が西風で運ばれて堆積したと考えられる。
- 北部
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- 関東ロームとは、もともとは東京周辺の赤土につけられた土壌学上の名称で、砂、シルト、粘土がほぼ等量混じり合っており、土壌学上ローム(loam)と呼ばれる粒度組成をもっていたため、明治末期から大正時代に便宜上この名称が与えられた。
- その後の研究で火山によるものとわかってきて、この赤土をロームと呼ぶのは正しくないが、習慣上関東ロームの名が引き続き使われている。
- 関東ローム層という言葉は、それがどういうものかはよくわからなくても、耳にしたことはあるという、広く知られた言葉である。
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- ローム(loam)
- 砂・細砂(シルト(silt))・粘土をほぼ等量に含む風化堆積土。
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2010.06.09 |