- 語源は饂飩(うんどん)で、奈良時代に中国から伝わったワンタンに似た、こん飩(こんとん)が転訛したものと考えられている。
- 歴史
- うどんの名で麺類の形になったのは室町時代。
- 小麦粉を練った生地を包丁で細く切ったものを切り麦と呼んでいた。
- 外食のうどん屋は江戸時代にみられ、そばの登場とともに江戸ではそばが主流、京都・大坂(現、大阪)では夜啼(よなき)うどんのように、うどんが主になっていった。
- 原料
- 小麦粉、食塩、水で、小麦粉の質と製法によってうどんの質に特徴が出る。
- 国内産の小麦粉は、食塩水でこねた生地の弾力性が製パンに用いる強力粉(きょうりきこ)よりも弱く、ケーキなどに用いる薄力粉(はくりきこ)よりも強い、中力粉(ちゅうりきこ)と呼ばれるもので、それに適した加工食品がうどん。
- そのために、国内産の小麦粉は長く「うどん粉」と呼ばれてきた。
- 食塩は小麦粉の生地に粘弾性を持たせるのに必要で、製法や季節によって加える量が加減される。
- 製法
- 手延べ製法
- 生地を縄状に作り、これを細く引き延ばす方法で、製品を手延べうどんという。
- 手打ち製法
- 生地を薄くひろげ、線状に切る方法で、製品を手打ちうどんという。
- 機械製法
- 種類
- 加工状態の違い
- 生うどん、干しうどん、ゆでうどん(別名玉うどん)、冷凍うどん、包装めん、即席めんなど。
- 形による違い
- 各地の名物うどん
- 稲庭(いなにわ)うどん(秋田)、氷見(ひみ)うどん(富山)、きしめん(愛知)、讃岐(さぬき)うどん(香川)など。
- 食べ方による種類
- 釜上げ
- かけうどん
- 調味した汁にいれて具とともに食べる。
- きつねうどん
- テンプラうどん
- 卵とじうどん、など。
- 煮込みうどん
- 鍋焼きうどん
- 小田巻きうどん
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