- 性質白色または無色の結晶。
        
          - 不純物を含むために、緑、黄、黒色などになるものも多い。
          
 - 爪で削れるほどやわらかい。
        
  
         - 産出
        
          - 海水から硫酸カルシウムが沈殿してできた堆積岩として、広く分布しており、岩塩や硬石膏の地層に伴っていることが多い。
          
 - また、火山地域で、硫酸がカルシウムを含む鉱物に作用してできる。
          
 - 雪花石膏(アラバスター)、透明石膏、繊維石膏などは、石膏の一種。
        
  
         - 利用
        
          - 粉末石膏という形で、乾燥したアルカリ性の土壌に、化学肥料として使われる。
          
 - 板ガラスの研磨用の台に利用され、また塗料の顔料の主成分になる。
          
 - セメント(ポルトランド・セメント)の、かたまる時間を調整する凝結遅緩剤として、石膏が大量に使われている。
          
 - 化学石膏
          
            - 人工の石膏で、リン酸を製造するときに、副産物としてできる。
          
  
          
         - 焼石膏(やきせっこう)
        
          - 石膏を76°Cまで熱すると、結晶の中の水を一部を失って焼石膏に変わる。
          
 - 焼石膏の細粒は、水を加えると、結晶が再び水和し、かたい石膏に固まる。
          
 - また、結晶が互いにからみ合うので、乾く時に膨張して、すき間を残さずに埋める性質がある。
          
 - このために、成型用の型材として、建築、彫刻、陶磁器、精密機械の細かい金属部品、歯の治療器具、医療用ギプスなどに、広く利用されている。
        
  
        
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