鉱物
石膏 せっこう
Gypsum
  • 水和した硫酸カルシウムからなる、一般的な鉱物
  • 性質白色または無色の結晶。
    • 不純物を含むために、緑、黄、黒色などになるものも多い。
    • 爪で削れるほどやわらかい。
  • 産出
    • 海水から硫酸カルシウムが沈殿してできた堆積岩として、広く分布しており、岩塩や硬石膏の地層に伴っていることが多い。
    • また、火山地域で、硫酸がカルシウムを含む鉱物に作用してできる。
    • 雪花石膏(アラバスター)、透明石膏、繊維石膏などは、石膏の一種。
  • 利用
    • 粉末石膏という形で、乾燥したアルカリ性の土壌に、化学肥料として使われる。
    • 板ガラスの研磨用の台に利用され、また塗料の顔料の主成分になる。
    • セメント(ポルトランド・セメント)の、かたまる時間を調整する凝結遅緩剤として、石膏が大量に使われている。
    • 化学石膏
      • 人工の石膏で、リン酸を製造するときに、副産物としてできる。
  • 焼石膏(やきせっこう)
    • 石膏を76°Cまで熱すると、結晶の中の水を一部を失って焼石膏に変わる。
    • 焼石膏の細粒は、水を加えると、結晶が再び水和し、かたい石膏に固まる。
    • また、結晶が互いにからみ合うので、乾く時に膨張して、すき間を残さずに埋める性質がある。
    • このために、成型用の型材として、建築、彫刻、陶磁器、精密機械の細かい金属部品、歯の治療器具、医療用ギプスなどに、広く利用されている。
  • 参考:エンカルタ2007
関連HP
吉野石膏販売株式会社
地球の宝石箱(長野県塩尻市)

2011/5/18
■透明の石膏、セレナイト なるさわ富士山博物館(山梨県鳴沢村)

2010/10/29
2011.03.28

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