流行語大賞
新語・流行語大賞
2015

平成27
  言葉 対象 出席者
年間大賞       爆買い  中国人観光客  元家電量販店で、2009(平成21)年に中国企業の傘下に入って免税店となったラオックス株式会社代表取締役社長羅怡文(ら いぶん)
ラオックスは中国人観光客の爆買い効果により、2015年の純利益が前年の79倍になったという中間決算を発表した。
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(受賞の約3週間後、中国人留学生の不法就労させたとして書類送検された。)
 トリプルスリー  福岡ソフトバンクホークス柳田悠岐(やなぎた ゆうき)選手
東京ヤクルトスワローズ山田哲人(てつと)選手
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プロ野球同一シーズンで打率3割以上、本塁打30本以上、盗塁30回以上を記録したことをいい、2名の選手が65年ぶりに複数名が達成したことで話題になった。スポーツ番組のMCも務める爆笑問題の田中裕二が自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「爆笑問題の日曜サンデー」で語った「選ばれたのは野球ファンとしてうれしいが、これが大賞というのはおかしい」というのが大方の感想である。
トップテン            アベ政治を許さない  安全保障関連法案成立反対デモ  作家・澤地久枝
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「九条の会」呼びかけ人の一人で、「アベ政治を許さない」アピールを呼びかけた一人
 安心して下さい、穿いてますよ。  芸人、とにかく明るい安村
 一億総括役社会  内閣総理大臣・安倍晋三  欠席
 エンブレム  2020年東京オリンピックの盗作疑惑による公式エンブレム撤回  東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員長
出席したか不明
 五郎丸(ポーズ)  ラグビー日本代表・五郎丸歩(あゆむ)  ラグビーワールドカップイングランド大会で日本代表チームが3勝をあげ、一躍日本ラグビーが注目された。
五郎丸選手は欠席(違和感を覚えると表明)。
 SEALDs(シールズ)  SEALDsメンバー・奥田愛基(あき)
学生団体、「自由と民主主義のための学生緊急行動」(Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)で、特定秘密保護法に反対するデモを行った。
 ドローン  アマゾンなどによるドローン使用宅配、総理大臣官邸や各地での落下  ドローン研究の第一人者、千葉大学大学院工学研究科工学部特別教授
 まいにち、修三!  プロテニスプレーヤー・松岡修造の日めくりカレンダー
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この数年、熱い言動で注目されてはいたが、かつての教え子、錦織圭(にしこり けい)選手の活躍とともに再注目。
カレンダーには「崖っぷち、だーい好き」などの言葉とその解説が載っている。
  候補
   インバウンド  来日観光客
   刀剣女子  日本刀好きの女性
   ラブライバー  メディアミックスのアイドルプロジェクト「ラブライブ!」のファン
   アゴクイ  男子が女子の顎を指で「くいっ」と持ち上げる動作/前年にトップテンに入った「壁ドン」に続くもの
   ドラゲナイ  人気バンド「SEKAI NO OWARI」の曲、「Doragon Night」の中の歌詞の「ドラゴンナイト」が「ドラゲナイ」と聞こえるというもの。
   プロ彼女  もともとはエッセイスト・能町みね子が芸能人の結婚相手の女性に対して皮肉を込めて発したものだったが、その後、非の打ち所のない女性という正反対の意味で世の中にひろまった。
   ラッスンゴレライ  お笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のネタフレーズ
   あったかいんだから  お笑いコンビ「クマムシ」の歌「あったかいんだからぁ♪」(日本レコード大賞特別賞受賞)、またはサビの歌詞。
   はい、論破  フジテレビのバラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」内での再現ショートドラマ内で登場する木下ほうか演ずるイヤミ課長が相手を丸め込める時に発する決めぜりふ。この番組では木下ほうか自身もブレークした。
   福山ロス(ましゃろす)  福山雅治の結婚(相手は女優・吹石一恵)に対するショック。「ましゃ」は福山の愛称。
   火花  お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹による芥川賞受賞作
   結果にコミットする  パーソナルトレーニングジム「ライザップ」のキャッチフレーズ
   上級国民  「一般国民」に対する概念
   白紙撤回  2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場建設計画のやり直し
   I AM KENJI  IS(イスラム国)に拉致されたジャーナリスト・後藤健二氏(その後、殺害)の解放を願ってこの文字を掲げた写真をSNSに投稿する動きが世界的にひろがった/1月にフランスでイスラム過激派による雑誌社襲撃事件に対して、市民が「私はシャルリ」と書いたプラカードを掲げてデモを行った(「シャルリ」は風刺新聞名)
   I am not ABE  報道番組「報道ステーション」においてコメンテーターの元経済官僚の古賀茂明氏が、この文字が書かれたパネルを掲げた。(安倍首相を支持しない、という意味)
   粛々と  菅義偉(すが よしひで)官房長官が、記者会見で、アメリカ軍普天間基地の移設作業を「粛々と進める」と繰り返し述べたことに対し、翁長雄志(おなが たけし)沖縄県知事が「上から目線だ」と批判、長官は「今後は表現を改める」と述べた
   切れ目のない対応  安全保障法制に関し、「切れ目のない対応」を可能とする国内法制の整備
   存立危機事態  日本国の存立が脅かされる、という集団的自衛権を行使する際の三つの条件の一つ
   駆けつけ警護  他国軍兵士、国連・民間NGO職員などが武装集団などに襲撃された場合に対応するという自衛隊の任務
   国民の理解が深まっていない  平和安全法制特別委員会において、安倍首相が安全保障法案が国民からあまり支持されていないことに対して述べた言葉。
   レッテル貼り  安全保障法案関連の議論において、安倍首相が繰り返し用いた言葉。例えば、流行語大賞候補にも挙がっている「戦争法案」の呼称に対して
   テロに屈しない  IS(イスラム国)などが行うテロに対して
   早く質問しろよ  平和安全法制特別委員会において、安倍首相が民主党の辻元清美議員に対して発した言葉。首相はその後、陳謝した。
   戦争法案  安全保障法案に対して、反対の立場側が用いた言葉
   自民党、感じ悪いよね  自民党・石破(いしば)茂地方創生大臣が勉強会で、「国民の間で”自民、感じ悪いよね”という意識が高まっている」と危機感を高めたのが発端。この報道を受けた自民に批判的な人々がツイッターで広めた。
   とりま、廃案  安全保障法案に反対するデモにおいて掲げられたプラカードで、「とりま」とは「とりあえず、あ」を略したもの
   大阪都構想  二重行政解消のために、東京都のように、大阪府と大阪市(+堺市)を統合しようという、大阪での考え方
   マイナンバー  国家が個人の所得、年金、納税などの情報を把握するために国民一人一人に割り振った共通番号の愛称。
   下流老人  今のままでは高齢者の9割が貧困に陥ると警鐘を鳴らす、生活困窮者支援のNPO法人「ほっとプラス」代表理事、藤田孝典氏の著書『下流老人』から
   チャレンジ  東芝の長年にわたる不正会計が発覚したが、社長が「チャレンジ」と称した、実現不可能な収益改善の目標値を示していたため、見かけ上の目標達成に傾いていったことがわかった
   スーパームーン  2015年に限ってなぜ入ったのか検索してもよくわからず。ただしAmebaブログ頻出語では、「ココナッツオイル」、「ガウチョパンツ」に次いで第3位だという。
   北陸新幹線  3月開業
   ミニマリスト  身の回りのものを限りなく減らして(ミニマム)暮らす人
   ルーティン  スポーツの試合のここぞという場面で、集中力を高めるために行われる、選手独自の儀式的な所作。ラグビーワールドカップでの日本チームでの五郎丸ポーズ(流行語トップテンに選出)で注目された
   モラハラ  言葉や態度で相手を精神的に追い詰めること。モラルハラスメントの略
   フレネミー  友達(friend/フレンド)だと思っていたら敵(enemy/エネミー)だったという女子を指す。元々は1950年代に、アメリカで当時のソ連国民を表す造語として使われたという。
   サードウェーブコーヒー  欧米のカフェ業界において、大量生産・消費の「ファーストウェーブ」、深煎り、高品質の豆を使った「セカンドウェーブ」を経て、現在は豆の生産から淹れるまでの各工程に気を配り、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルの「サードウェーブ」のスタイルが台頭してきた。かつて浮世絵が西洋絵画に影響を与えたように、日本のかつての喫茶店のスタイルが影響を与えたという。
   おにぎらず  手で握らず、包むだけのおにぎりの一種。

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