サボテン
仙人掌
Cactus
  • 新大陸原産の棘(とげ)のある多肉植物で、サボテン科の植物の総称。
  • およそ1650種が含まれ、その多くは乾燥気候に適応している。
    • 果実は食物や飲物として生育地では重要な役割を果たしている。
    • 違法な採集業者が見境なく採集したために、アメリカ南西部やメキシコ北部で絶滅のおそれのあるサボテンが17種類以上もある。
  • サボテンは通常、棘のある茎と根からなる。
    • 葉はほとんど退化しているか、まったくない。
    • 完全な葉があるのは2属だけ。
    • 茎は貯水に適応していて多汁で太く、多くは雨水が、直接根系に流れて吸収できるような形になっている。
    • 根は地表近くにひろく張り出し、広い範囲からできるだけたくさん水を吸収できるようになっている。
    • 花は、大きく派手なものが多く、花房で咲くより、単生するほうが多い。
  • サボテンとは類縁のない植物の多くのグループも、乾燥地域に適応して自生しており、見かけのよく似たものが多い。
    • これは平行進化の例で、まったく類縁のない生物でも、類似した環境条件におかれれば、よく似た進化の道筋をたどるということである。
  • 参考:エンカルタ2007
「食と農」の博物館(東京都世田谷区)

2009/12/25
2010.3.15

My Dictionary