植物 |
茶 |
ちゃ
Tea |
- 葉を飲用にするために古くから栽培されているツバキ科の常緑低木。
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- 原種は中国南部原産。
- 高さは自然木では4〜5m、茶畑で栽培されている木は、通常1m位で刈り込む。
- 11〜12月に、葉の付け根に直径2〜3cmの白花が咲く。
- 日本では茶といえば、緑茶のことを言うが、ほとんどの国では紅茶のことを指す。
- 世界での歴史
- 中国では、乾燥させた葉でいれた茶が、起源前10世紀(日本-縄文時代/中国-周)にすでに用いられていたという記録がある。
- ヨーロッパには、17世紀初頭(日本-江戸時代初期)にオランダ人が初めて紹介した。
- イギリスは1657年(日本-江戸時代前期)に国内に初めて持ち込まれて以来、ヨーロッパで唯一、コーヒーよりも紅茶を多く飲む国となる。
- 紅茶は初期の移住者によって北アメリカに紹介されたが、イギリス政府が重税を課したために、1773年(日本-江戸時代中期)にボストン茶会事件が起きる。
- 現在は、世界人口の約半数が茶を飲んでいる。
- 主要生産国は中国、インド、インドネシア、スリランカ、日本。
- 日本での歴史
- 1191年(建久2)(平安時代後期)に僧侶の栄西が宋から種子を持ち帰ったのが始まりとされる。
- 初めは薬用として用いられていたが、しだいに嗜好品へと変化していった。
- 室町時代には茶道が生まれ、江戸時代に清から煎茶が伝わり、緑茶が日常的な飲料になる。
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- 分類(製造工程の違い)
- 不発酵茶(おもに緑茶(日本茶))
- 緑茶をつくるための加熱の方法
- 蒸し製茶(主力)
- 煎茶(主力)
- 日覆いをしない茶葉から製茶し、葉をもんで細長くしあげる。
- 玉露(ぎょくろ)
- 緑茶の最高級品で、日覆いをして栽培した茶からつくる覆下茶(おおいしたちゃ)。
- 碾茶(てんちゃ)(抹茶)
- 覆下茶で、一番茶の葉を蒸したあと、もまずに乾燥し、切断する。
- 茶の湯で使われる抹茶は、碾茶を石臼(いしうす)で微粉末にしたもの。
- 番茶
- 茶葉の大きい煎茶
- 煎茶の製造過程で粗大葉や茎などを集めた茶と、かたくなった茶の葉や剪定で刈り取った葉を用いたものとがある。
- カフェインが少なく刺激が弱いため、食事中の飲み物に適している。
- 番茶の2次加工品
- 釜炒り茶
- 釜の火熱で炒る中国伝来の方法。
- 佐賀県の嬉野(うれしの)茶、熊本県や宮崎県の青柳(あおやぎ)茶が有名。
- 発酵茶(おもに紅茶)
- 半発酵茶(おもにウーロン茶)
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- 中国茶の分類(発酵の度合いによる)
- 緑茶
- 不発酵
- 茶葉を釜で炒り、発酵をとめてつくる。
- 生産量、品種の多さともに中国一。
- ビタミンCが多く、渋味が少なくさっぱりとした味わい。
- 白茶
- 弱発酵
- 茶葉をもまずに自然乾燥させてつくる。
- 新芽に白色の産毛があることから白茶と呼ばれる。
- 色は淡く、爽やかな味わい。
- 白毫銀針(はくごうぎんしん)
- 白牡丹(はくぼたん)
- 黄茶
- 弱後発酵
- 仕上げの乾燥の前に発酵させてつくる。
- 生産量が少なく、入手困難な茶。
- 代表格の「君山銀針」の茶葉の色から黄茶とよばれるようになった。
- お湯の中での茶葉の動きが美しい。
- 君山銀針(くんざんぎんしん)
- 霍山黄芽(かくざんこうが)
- 青茶
- 半発酵
- 厳しい自然環境でできた茶葉を香りを高めるために日光にさらしてつくる。
- その際に茶葉が青緑色に変色するため青茶とよばれる。
- 良いものは豊かな香りとまろやかな味わいがある。
- 安渓鉄観音(あんけいてっかんのん)
- 武夷岩茶(ぶいいわちゃ)
- 紅茶
- 完全発酵
- 発酵茶特有の美しい色と香りが特徴。
- 伝統的な製法でつくられる「工夫紅茶」、茶葉を乾燥させるときにさまざまな香をつける「小種紅茶」、茶がくだかれている「紅碎茶」の3種類に分類できる。
- 祁門紅茶(きーもんこうちゃ)
- 正山小種(せいざんしょうしゅ)
- 黒茶
- 後発酵
- 製造段階で人工的に菌を繁殖させたのち、発酵させてつくる。
- 古いほど味にまろやかさと深さが出る。
- 消化を促進させる作用がある。
- 花茶
- 加工茶 「菊花茶」のように花だけのものと、ジャスミンやキンモクセイなどの花を中国茶葉にまぜてその香りをうつしたものがある。
- 茉莉龍井(まつりりゅうせい)
- 桂花烏龍(けいかウーロン)
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関連HP |
お茶を楽しむホームページ O-CHA NET (財団法人世界緑茶協会) |
お茶百科(株式会社伊藤園) |
関連項目 |
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■茶畑の中にある茶業公園(埼玉県入間市)
2008/10/18 |
■「茶の世界」展示室がある入間市博物館(埼玉県入間市)
2005/12/24 |
■防霜ファンの影がおちる茶畑 霞川沿い(東京都青梅市)
2005/5/16 |
2011.04.08 |
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