大仏次郎
(大佛次郎) |
おさらぎ じろう |
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- 1897(明治30)-1973(昭和48)
- 1924年(大正13)に始まる「鞍馬天狗」で人気を得る。
- また、「ドレフィス事件」、「パリ燃ゆ」、「天皇の世紀」などのノンフィクションでも有名。
- 大仏次郎はペンネームで、由来は鎌倉大仏(神奈川県鎌倉市)の裏手に住んでいたから。
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- 新聞記事より
- 不死身の「鞍馬天狗」 大佛次郎の小説 ドラマや本で続々復活 批評精神、いま息づく (朝日新聞 2008.02.23)
- 「鞍馬天狗」が生まれたのは1924年(大正13)。
- 大佛次郎が40年以上にわたって47作を書き継ぎ、1973年(昭和48)の死去後も、映像や出版で何度もよみがえる不死身の生命を持つ。
- 現在もNHKで野村萬斎主演のドラマ「鞍馬天狗」が放映され、横浜市の大佛次郎記念館では「21世紀の鞍馬天狗」展が開かれている。
- 「『鞍馬天狗』を書くようになったのは地震のせいだけである。
- 後年、大佛はこう振り返っている。
- 関東大震災で、親しい出版社が雑誌を統廃合し、伝奇小説の翻訳などの掲載で得ていた原稿料収入の見込みがなくなった。
- 生活の必要から書いた短編の主人公の一人が「鞍馬天狗」だった。
- これが大当たり。
- 鞍馬天狗の年齢や身長などは作品によってつじつまが合わない。
- 書かれた当時の社会状況が設定や展開に反映した作品もある。
- だが戦前の、軍部が独走し始めた時代にも、鞍馬天狗は「どんな目的の前も、人命を損なうのは罪悪」と認識するヒューマニズムとして描かれた。
- 「大佛先生は、鞍馬天狗は批評家なんだと言っておられた。戦後も、早くからエコロジーへの意識をにじませた作品があります」と生前の大佛を知る大佛次郎研究会の会長。
- 批評精神を持ったヒューマニスト−鞍馬天狗が時代を経て何度でも再生する。
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■大佛次郎記念館(神奈川県横浜市中区)
2005/4/8 |
■ペンネームの元になった鎌倉大仏(神奈川県鎌倉市)
2004/6/18 |
2011.7.10 |
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