- 1501(文亀(ぶんき)4)?-1561(永禄4)?
- 平安時代の終わりから、現・長野県坂城町を本拠地に信濃(現・長野県)の北東部を勢力範囲としていた清和源氏の流れをくむ豪族、村上氏。
- 五里ヶ峯の山上にある葛尾城(かつらおじょう)を居城としていた村上義清は、信濃に侵攻してきた武田信玄の軍勢を2度、破った。
- しかし、最終的には追い詰めら、戦わずして葛尾城を放棄した。
- 越後の上杉謙信の下に逃れ、それが後に川中島の戦につながることになる。
- 義清は1553年から1564年まで5度にわたった川中島の合戦の4度まで参戦したという。
- 死ぬまで故郷に戻れなかった。
- 村上水軍:
- 中世、瀬戸内海で勢力があった村上水軍は、一旦途絶えかけた後、信濃村上氏の一族が復興させ、後期村上水軍となったといわれているという。
- 大河ドラマ:
- 2007年(平成19)のNHK大河ドラマ「風林火山」では村上義清を永島敏行が演じた。
- 一生懸命(の由来):
- 当時の軍事力は寄親(よりおや)という将(ここでは村上義清)の下に集められた地侍が主体。
- 村に住む地侍は、またそれぞれ家臣を持っている。
- 地侍は土地と家臣を持つことを主君から許されるかわりに戦いに参加する義務があった。
- 「一生懸命」という言葉は、地侍が先祖から伝えられたわずかな土地を命懸けで守る「一所懸命」からきているという。(『信濃の風林火山』(2007)参考)
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