パラシュート |
Parachute |
- フランス語のパラ(抑制)とシュート(落下)に由来し、日本では落下傘(らっかさん)ともいわれる。
|
- 巨大な傘の形をした繊維製の道具で、航空機から非常脱出したり、物品を投下したりする際、空気の抵抗を利用して、速度を落としながら人や物を安全に降下させる。
- 歴史
- パラシュートの原型を考えだしたのは、イタリアのレオナルド・ダ・ビンチ。
- 1783年(日本-江戸時代中期)、フランス人のルノルマンにより実用的なパラシュートが発明された。
- 1785年、フランスのブランシャールが気球から犬をパラシュートで降ろした。
- 1793年、人間のパラシュート降下にも成功したといわれる。
- 以来、パラシュートは気球乗りの常用装備になり、第1次世界大戦中に航空機の操縦手などの救命用具として採用された。
- 人員降下用のパラシュートは、傘の部分が直径約10mのものが使用され、ナイロンまたは絹の布片25枚を縫い合わせる。
- 傘の中央に小さな孔(あな)があるが、これはふだんは伸縮性のバンドでふさいでおき、傘をひろげるときに開いて減速の衝撃を緩和する。
- パラシュートには大型の主傘以外に小型の予備傘もついている。
- 予備傘は、開き綱をひくと容器から先に出て主傘を引き出す役目をもつ。
- パラシュート要員は航空機から飛び出し、3秒後に開き綱をひく。
- 開傘後は毎秒約5.0mの速度で降下して着地する。
- 着地の衝撃は3mの高さから飛び降りるときとほぼ同じ感覚。
- 第2次大戦中には、各国陸軍は輸送機で敵の後方に降下し、パラシュート部隊とパラシュート隊員を大いに活用した。
- 通常、かなり低い高度から降下するので、降下隊員は体を長い安全綱で航空機につなぎ、開き綱をひかないでパラシュートを自動開傘できるようにした。
- 米空軍は朝鮮戦争中(1950(昭和25)年-1953(昭和28)年)にトラック、野砲などの重装備の投下にパラシュートを用いた。
- 重量物投下用の最大のパラシュートの傘の直径は30mもあり、それを6個連結して二十数tの重量物を投下するものもある。
- 最近のパラシュートは降下速度の制御、風の影響の軽減、降下人員や物資の重量、形状に応ずる安定性の維持などの目的から、構造が複雑になる傾向にある。
- 日本では大正末期から昭和初期にかけて、フランスから航空機とともにパラシュートが導入された。
|
|
関連 |
|
■立川防災航空祭(東京都立川市) 動画
2011/10/23 |
■C-1からのパラシュート降下・・・入間基地航空祭2010(埼玉県狭山市) 動画
2010/11/3 |
2011.11.06 |
|