医療 |
メタボリック症候群
メタボリックシンドローム |
メタボリックしょうこうぐん
metabolic syndrome |
- 内臓に脂肪が過剰にたまり、それに加えて脂質異常、高血圧、高血糖などの状態が複数重なることにより、動脈硬化による心筋梗塞(こうそく)などの可能性が増す状態。
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- 一般的には「メタボ」と略称されている。
- 2005(平成17)年、日本糖尿病学会、日本動脈硬化学会、日本肥満学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本内科学会、日本腎臓学会、日本血栓止血学会の8つの学会がメタボリック症候群の診断基準をつくった。
- へそ周りを測ったウエスト周囲径が、男性は85センチメートル以上、女性は90センチメートル以上であることに加え、血中脂質、血圧、血糖の基準のうちの二つが当てはまるとメタボリック症候群としている。
- こうした人たちは、X線CT検査をすると、内臓に厚く脂肪が取り巻いている、といわれている。
- 厚生労働省は2006年(平成18)、初めてのメタボリック症候群調査を発表し、「強く疑われる者」と「予備軍」の率は、40歳代以降の男性では50%以上、女性も20%以上になっている、との内容だった。
- 厚生労働省は2008(平成20)年、医療保険者(市町村の国民健康保険組合や企業の健康保険組合など)にメタボリック症候群の早期発見、指導を義務づける「特定健診・保健指導」制度を創設した。
- 40歳から74歳までの被保険者を健診し、リスクに応じた保健指導をする。
- 国際基準と日本の基準が違うことが問題となっている。
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- 急速に浸透し、しかも本来とは違った意味で認識されている新語である。
- リストラ=クビ、と同じように、メタボ=肥満と思われている。
- 日常会話で、腹を見て「おまえ、メタボだな」という使われ方をする。
- メタボリックとは「新陳代謝の」という意味。
- しかし、メタボリック症候群を日本語で言う場合は「内蔵肥満症候群」らしい。
- 「メタボ」は2006年(平成18)の流行語大賞トップテンに入った。
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2010.07.04 |