金本位制 |
きんほんいせい |
- 貨幣制度の中心となる本位貨幣の単位が、一定量の金と等価交換の関係にあるように法的に定められた制度。
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- 金貨本位制と金核本位制に大別される。
- 金貨本位制
- 金貨が現実に流通していたかどうかは別として、金貨の自由鋳造・自由廃幣・輸出入の自由を認められた制度。
- 第1次世界大戦以前にひろく行われ、通常はこの場合が狭義の金本位制と解されている。
- 金核本位制
- 金貨を本位貨として鋳造せず、金兌換(だかん)の請求に際して金地金が用いられる金地金本位制と、自国通貨は金兌換されないが、金兌換の可能な他国通貨あるいは金為替という支払指図書と一定比率で交換できる金為替本位制とに分けられる。
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- 歴史
- 19世紀に至るまで、多くの国は金銀複本位制を採用していた。
- 金本位制が世界的体制になったのは19世紀後半。
- イギリスが1816年(日本−江戸時代後期)に金本位制を最初に確立。
- 1871(明治4)年にドイツ、1873(明治6)年にアメリカ、1897(明治30)年に日本、そして1900(明治33)年にほとんどの主要国は金本位制に移行した。
- 第1次世界大戦の勃発によってその機能は一時期停止したが、ドイツを除いて各国が金本位制に復帰する。
- しかし、1931(昭和6)年にイギリスと日本が、1933(昭和8)年にアメリカが、1937(昭和12)年にフランスがこの制度を停止した。
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関連 |
- 造幣局長官となったニュートンの提言でイギリスは金本位制を採用した。
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*2011.01.08 |