- 発光の原因となる外からの刺激が切れたあと、比較的早く光の強度が減衰するものを蛍光という。
- 厳密な定義はないが、これに対して、ゆっくり減衰するものはリン光(燐光)と呼んでいる。
- 物質の外から光や放射線などの刺激が加わると、物質を構成する分子、イオン、原子などにある電子が基底状態から励起される。
- それが再び安定な状態へ移るときに、余分なエネルギーが光として外部へ再放出されるために発光が起こる。
- この過程で、周囲の原子との相互作用によってエネルギーの一部を熱エネルギーなどの形で失うため、一般に、蛍光の波長は、外から入ってくる励起光の波長より長い。
- 効率的な照明法
- ホタルは、体内のエネルギーを単一波長の可視光線として光らせ、熱線は出さない。
- このように経済的な照明法として登場したのが蛍光灯。
- 低圧で管内に閉じこめた水銀の蒸気から放電によって紫外線を出し、それを管の内壁に塗った蛍光物質に当てる。
- 紫外線を吸収した蛍光物質内の電子は励起状態になり、次に励起状態から基底状態に電子が落ち込むときに、可視光を出す。
- 励起状態の電子のエネルギーは蛍光物質によって異なるので、発光する蛍光の波長、つまり色も蛍光物質によって異なる。
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