動物・昆虫 |
蛍 |
ほたる
Firefly |
- 熱帯および温帯地域に分布する、腹面の後部に発光器があるホタル科の昆虫。
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- 約1100種があり、日本ではゲンジボタルやヘイケボタルをはじめ約30種が知られる。
- ホタルは「火垂」の意とされ、とびながら発光する姿の表現。
- オス、メスともふつう飛行することができ、断続的に点滅する光を発する。
- これは交尾の相手をひきつけるためで、春の終わりから夏にかけての夜、水辺でよくみられる。
- 発光パターンは種ごとに決まっており、暗闇のなかでも仲間を見分けることができる。
- 多くのホタルは花粉や蜜だけを食べるか、まったく食物をとらない。
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- アメリカ東部に分布する珍しい捕食性のフォッリス・ペルシコロルホタルのメスは、捕食性でないほかの種のメスの発光をまねすることで知られる。
- その信号に油断して近づいてきたオスが地面に降りてくると、発光を弱め、捕食性でないメスの弱い信号をさらにまねて、獲物を手の届く範囲までおびきよせて捕食する。
- このメスは何種類ものホタルの発光パターンをまねすることができる。
- 熱帯アジアに分布するある種のホタルは、たくさんの個体が木々に群れ、1匹の「ペースメーカー」となるホタルに合わせて一斉に発光する。
- 1本の木に群がるときは光の波が木の上下に広がり、立ち並ぶ木々に群がるときは、木から木へと光の波が広がる。
- この光の波に参加するのはふつうオスだけで、集団で明滅するほうがメスを誘うのに効率的だからと考えられている。
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- 「ホー、ホー、ホタルこい」と歌いながらホタルを追う蛍狩り(ほたるがり)は、初夏の風物詩として親しまれいる。
- 古代中国の晋代に、福建省の人、車胤がホタルを集め、灯火の代用にして苦学したという故事があり、この逸話が近代日本の唱歌「蛍の光」の歌詞を生んだ。
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関連HP |
NPOホタルの会 |
学研キッズネット
・・・学研ホタルキャンペーン『ほたるネット』 |
ほたる観賞に行こう(るるぶ.com) |
2011.08.28 |
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