下駄 げた
  • 木製の台部に3つの穴をあけ、鼻緒を通してはく履物の総称。
  • 語源は、「足駄(あしだ)」で、下に履くことからきた名称といわれている。
  • 歴史
    • 弥生時代後期の登呂遺跡(静岡県)でも「田下駄(たげた)」が発掘されている。
    • 奈良時代の平城京からは、ほぼ現在のものに近い下駄が出土している。
    • 平安時代後期から鎌倉時代にかけて描かれた絵巻物にも、様々な人々が下駄をはいている姿が描かれている。
    • 江戸時代になってから下駄は日常的な履物として広く普及する。
      • 塗下駄や畳表の下駄が登場し、革やビロードの鼻緒などが作られて一つのファッションともなる。
        • そのため、1750年(寛延3)(江戸時代中期)には、男女塗下駄の着用禁止令が出されたほど。
  • 下駄は男女共に、あくまでも普段着用の履物。
    • 和装の正式な履物は草履であるため、着物がフォーマル化した今日では、あまり下駄は履かれなくなった。
    • しかし、浴衣姿には、素足に下駄がふさわしい。
  • 参考:エンカルタ2007
関連HP
下駄.com
■足腰を守る信仰がある子の権現の大下駄(左側)(埼玉県飯能市)

2010/5/8
2010.05.24

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