亜鉛 |
あえん
Zinc |
- 青みがかった白色の金属で、ひろく工業的に用いられ、また、動物には欠かせない元素。
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- 銅との合金である黄銅は古くから知られ、古代ローマ(日本−縄文末期〜古墳時代)には黄銅製の貨幣があった。
- 精錬法が発達したのはインド、あるいは中国だといわれている。
- 17〜18世紀(日本-江戸時代前〜中期)にヨーロッパに伝わり、日本では大正初期に工業化された。
- 性質と存在
- 純粋な亜鉛は結晶質の金属で、熱水にも冷水にも溶けないが、アルコール、酸、アルカリには溶ける。
- 常温ではもろいが、100〜150°Cでは展性、延性が増大し、薄板状に加工することが容易になる。
- 200°C以上では再びもろくなり、粉末にすることができる。
- 乾燥した空気中では変化しないが、湿った空気中では表面が酸化されて被膜ができるため、徐々に金属光沢を失っていく。
- その色が鉛に似ていることから、日本では亜鉛と呼ばれるようになったという。
- 自然界に元素自体が存在することはなく、おもにセン亜鉛鉱、リョウ亜鉛鉱、異極鉱などの鉱物となっている。
- 亜鉛はイオン化傾向が大きいため、イオン化傾向の小さな金属と接触させて水中に置くと、自分が溶けてほかの金属の腐食を防ぐ性質がある。
- 鉄板に薄く亜鉛めっきしたトタンや、アルミニウムなどとの合金がダイカスト用に用いられるのは、その性質を利用したもの。
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- 亜鉛は食事から摂取する必要のある微量無機質の一つで、酵素作用に大きく関係している。
- 亜鉛が不足すると、成長障害、肝胆道疾患、免疫機能低下、味覚障害、皮膚炎などが生じる。
- 亜鉛は糠(ぬか)や胚芽(はいが)、豆類、種実などに多く含まれる。
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関連HP |
亜鉛.com |
男女共にお得な亜鉛、一日の安心摂取量とは [栄養管理] All About |
2011.09.02 |