魚 |
鯉 |
こい
Carp |
- 現在では世界中の淡水域に生息しているコイ科の淡水魚。
|
- 日本にはマゴイまたはノゴイとよばれる野生種もあるが、食用、観賞用として重要視され、多数が養殖され、放流されている。
- 中国に起源をもち、早くから様々な品種が生みだされていた。
- 12世紀(日本-平安時代後期)にはヨーロッパに広まり、1870(明治3)年代にはアメリカにも導入された。
- 生態
- 成魚の全長は30〜60cm、まれに全長が1mをこえるものもある。
- フナ類はコイと近縁で、姿も似ているが、コイにはコイ科の魚としては珍しく口ひげが2対あるため、区別は容易。
- 英語でカープ(carp)とよばれるものの中には、よく似た姿のコイの仲間として、水草の増殖防止が目的でアメリカに持ち込まれたソウギョや、同じく巻貝の増殖防止が期待されているアオウオが含まれる。
- 水底で餌をあさり、泥をかきまわし水草を引き抜くので、他種の魚が生息できなくなってしまうことが多い。
- コイのほうはそうした劣悪な環境でも生き延びることができる。
- 種類
- 食用種
- 日本では茨城県の霞ヶ浦で全国出荷量の半分近くが養殖されている。
- その霞ヶ浦で2003(平成15)年10月頃からマゴイの大量死が見つかったことで、日本初のコイヘルペスウイルス(KHV)が発見された。
- 2カ月で21都道府県にまで被害は拡大し、霞ヶ浦では養殖以外の天然ものを含め全量処分が行われた。
- 観賞用種
- 観賞用コイの品種は、アジア系の細長いコイとヨーロッパ系の体高の大きいコイの2つの型に分けられる。
- 1800年代終わり(日本-明治時代中期)に、さまざまな色と形の品種が世界的に作られ、現在も人気を保っている。
- 色彩や斑点など、体色を改良された錦鯉(にしきごい)は高値で取り引きされている。
- 錦鯉は英語で「Koi」と呼ばれ、その他の多くの国でも「コイ」の名で呼ばれているという。
- 料理
- 日本では、冷水でしめた刺し身である洗いや、筒切りにして、味噌汁で時間をかけて煮込んだ料理である鯉濃(こいこく)として食べる。
- 中国料理にもかかすことができない。
- まるごと油で揚げて甘酢餡をかけた紅焼鯉魚(ホンシャウリイユイ)や、油で炒めたコイを醤油、砂糖などで煮た全鯉魚(ツェンリイユイ)が有名。
|
関連 |
|
関連HP |
市場魚貝類図鑑
・・・鯉 |
WEB魚図鑑
・・・フナ・コイ |
信州佐久・佐久鯉ガイド(佐久商工会議所・長野県佐久市) |
錦鯉のいい鯉ネット山古志(新潟県長岡市) |
鯉の店 小諸魚甲(長野県小諸市) |
■愛宕神社(東京都港区)
2010/11/25 |
■鯉が泳ぐ世田谷文学館(東京都世田谷区)
2009/11/8 |
■特産の錦鯉が泳ぐ春日居郷土館(山梨県笛吹市)
2006/5/30 |
■鯉のエサ自動販売機 靖国神社(東京都千代田区)
2005/9/1 |
2010.04.27 |
|