- ユッケによる中毒死亡事件とその後の規制
- 2011(平成23)年4月〜5月にかけて、石川県金沢市を拠点とした焼き肉チェーン店「焼肉酒家(ざかや)えびす」の県をまたがった複数の店でユッケを食べた人たちが食中毒で入院し、内4人が死亡した。
- 「えびす」ではユッケを他店よりかなり低価格で提供していた。
- 社長は当初、謝罪記者会見で「取り締まる法律がないことが悪い」と語った。
- この記者会見は人格が疑われるような言い方で行われた。
- 情報番組で韓国におけるユッケ事情が伝えられたが、韓国では当局による抜き打ち検査もあり、ユッケによる食中毒は起きていないという。
- 肉を「えびす」に卸した業者と「えびす」の双方に問題があった。
- 「えびす」の経営者は脱サラの社長ということもあり、肉に対しての知識に欠けていた。
- 事故発覚直前の4月に、日本テレビ系『人生が変わる1分間の深イイ話』で「焼肉酒家えびす」を司会者島田紳助を始め、出演者全員が「深イイ話」として絶讃したことがネット上で話題となる。
- 10月、厚生労働省策定の生食用牛肉の罰則を伴った新基準が施行(しこう)された。
- 新基準によると、肉を切り落とす部分が多く食用部分が少ない、手間が増えるなどから、従来800円程度で提供されていたものが2〜3倍になるとされ、ユッケは高級料理になったと報道された。
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