- もとはローマ近郊のラティウムとよばれる地域で話される1地方語だったが、ローマの権力が拡がるに従って西ヨーロッパの支配的言語になり、中世から近代にかけて全ヨーロッパの共通文語として使われた。
- 18世紀(日本−江戸時代中期)までは学問や外交の言語として、またローマ・カトリックの礼拝式では20世紀まで使用されていた。
- ラテン語は、イタリアに固有の言語ではなかったが、北方から移民してきたイタリック系の人々によって有史以前にイタリア半島にもたらされた。
- 17世紀後半(日本−江戸時代前期)になって、ラテン語は国際語の地位から退いたが、18、19世紀には古典的学識を表す言語であり、20世紀になっても専門的な学術論文はしばしばラテン語によってなされている。
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