- 紀元前287〜前212(紀元前3世紀)(日本-弥生時代前期)
- 平面および立体幾何学、算術、および力学の分野で、顕著な功績をのこした。
- シチリア島(イタリア)シラクーザ(シラクサ)で生まれ、エジプトのアレクサンドリアに留学、円柱に内接している球体の体積は、円柱の体積の3分の2であることを証明するなど、幾何学の分野で円柱や球体などの体積や表面積を研究、現代の微積分につながる多くの発見をしている。
- 有名なのは円周率の計算で、その値が70分の220と71分の223との間にあることを示した。
- 力学の分野では、てこの原理を明確にし、滑車を複数組み合わせることを発明した。
- エジプト滞在中に、ねじを応用した揚水ポンプ(アルキメデス・ポンプ)も製作している。
- 静止した流体中に置かれた物体は、その物体が押し退(の)けた液体の体積に等しい浮力を受けて軽くなるという有名なアルキメデスの原理で知られるが、この発見はアルキメデスが風呂に入ったとき、湯船から湯があふれたことから発見したといわれている。
- アルキメデスは、生涯のほとんどをシチリア島シラクーザで過ごし、特定の官職につくこともなく、一生を研究と実験に捧(ささ)げた。
- シチリア島がローマに侵略されたときには、彼の製作した装置を利用したいくつかの機械装置がシラクーザ防衛に使われた。
- なかでも、太陽の光線を敵の船に集中・発火させたと伝えられる反射鏡が知られている。
- 第2次ポエニ戦争によるシラクーザ陥落の際、アルキメデスは砂の上に数学の解法を書いていたところ、ローマ兵に殺された。
- 熱中していたアルキメデスは兵士に研究のじゃまをしないでほしいといっただけだった。
- 数学および力学での彼の発想のいくつかは、現在でも、船体設計、砂計量機、球体や円柱の測定法などに応用されていて、その思考が厳密で、想像力が豊かであったことを示しているという。
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