中国 |
三蔵法師・玄奘三蔵 |
さんぞうほうし
げんじょうさんぞう |
- 三蔵法師:
- 一般的には中国の古典長編小説『西遊記』の登場人物で、孫悟空(そんごくう)、沙悟浄(さごじょう)、猪八戒(ちょはっかい)を引き連れて旅をする。
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- 玄奘三蔵:
- 三蔵法師は、中国・唐の時代(618-907年)の実在の人物、玄奘(げんぞう)(602-664)がモデルといわれている。
- 玄奘は玄奘三蔵(げんぞうさんぞう)とも呼ばれ、長い旅の末、インドにたどり着いて、仏教の経文の原典を中国にもたらした。
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- 三蔵:
- もともと仏教の経典を3つに分類した言葉で、「経蔵」「律蔵」「論蔵」の総称。
- サンスクリットのトリピタカの訳で、ピタカ(蔵)は本来「かご」の意味。
- 経蔵:釈迦の説法をまとめたもの。
- 律蔵:出家修行者の戒律。
- 論蔵:後に経と律に対する注釈としてつくられたもの。
- 「三蔵」は優れた僧の尊称として使われるようになる。
- 一般的に西遊記に登場する三蔵法師=玄奘と思われているが、以上のように三蔵法師という名前自体は本来、特定の人物の名前ではない。
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■三蔵法師像 鳥居観音(埼玉県飯能市)
2008/11/19 |
2010.02.18 |
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