豫 |
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音読み |
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訓読み |
- あたえる, われ, あらかじめ, あずかる, あずける
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名付け |
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意味 |
- 与える。面前のものを他人の前まで押しやって与える。
- われ。一人称の代名詞。
- のんびりとゆとりをとる。うちとける。また、そのさま。▽猶予の予。「逸予」
- あらかじめ。ゆとりを置いて。前もって。▽予定の予。《同義語》⇒預。「予備
- あずかる(あづかる)。あずける(あづく)。物をあたえて持たせておく。▽付与の与に当てた用法。「予託」
- 昔の中国の九州の一つ。今の河南省。風土がのんびりと広いことからの命名。
- 周の易の六十四卦(カ)の一つ。
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解字 |
- 〔予〕象形。まるい輪をずらせて向こうへ押しやるさまを描いたもので、押しやる、伸ばす、のびやかなどの意味を含む。
- 〔豫〕「象(動物のぞう→のんびりしたものの代表)+音符予(ヨ)」で、のんびりとゆとりをもつこと。
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雍 |
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音読み |
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訓読み |
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意味 |
- やわらぐ。やんわりとつつんださま。やんわりとかかえこむ。また、なごやかに保つ。
- ふさぐ。ふさいで、通路を通じなくする。また、ふさがれて通じない。
- いだく。両手と胸の間にだく。《同義語》⇒擁。
- まわりに堀をめぐらした建物。学校。
- 中国古代の九州の一つ。今の陝西(センセイ)省北西部から、甘粛(カンシュク)省にかけての地。雍州(ヨウシュウ)。
- 秦(シン)の国のおこった地。今の陝西省中部の宝鶏・岐州のあたり。
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解字 |
- 雍のもとの字は、癰の容を除いた部分と同じ。
- 外わくで囲んで鳥を安全に守ることをあらわす。
- その左側の字(音ヨウ)は「水+邑(村里)」の会意文字で、堀をめぐらして、守った村や建物をあらわす。
- 雍はその異体字。
- 外部との道をふさいで、内部をなごやかに保つこと。
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庸 |
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音読み |
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訓読み |
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名付け |
- いさお, つね, のぶ, のり, もち, もちう, やす
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意味 |
- もちいる。利用する。採用して働かせる。《同義語》⇒用。
- 雇い人。《同義語》⇒傭。
- つね。世の中に通行する、一般なみのさま。普通の。《類義語》⇒凡(ボン)。「凡庸(ボンヨウ)」
- どこでもだれにでも通用する事がら・やり方。「中庸」
- ねぎらう。仕事の報酬を出す。
- 租・庸・調の三つの税の一つ。一定の期間、公の労役に服すること。
- なんぞ。文頭につけて、反問の意をあらわす。
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解字 |
- 庚(コウ)は、Y型に立てたしん棒。
- 庸は「庚+音符用」で、棒を手にもって突き通すこと。
- 通と同じく、通用する、普通の、などの意を含む。
- また、用(もちいる)と同じ意にも使われる。
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峪 |
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音読み |
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訓読み |
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意味 |
- 谷。山あいのくぼんだ谷。
- 「嘉峪関(カヨクカン)」とは、甘粛(カンシュク)省嘉峪関市にある関所で、昔、中央アジアに通じる要所であった。
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解字 |
- 「山+音符谷(コク)(くぼんだたに)」で、低くくぼんだ意味を含む。
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翊 |
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音読み |
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訓読み |
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意味 |
- 翼を両方にたてて飛ぶ。また、そのさま。《同義語》⇒翼。
- たすける。二枚の翼でそいたすける。両わきからまもる。もりたてる。《同義語》⇒翼。
- 「翊翊(ヨクヨク)」とは、鳥が飛んで二枚の翼をぱたぱたと動かして平均をとるときの落ち着かないさま。転じて、用心するさま。つつしむさま。
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解字 |
- 「羽+立」で、翼を両方にたてて飛ぶことを示す。
- 翌(次の日)に当てることがある。
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