- 戦国時代(日本-弥生時代前期)に一定の形をとり、漢代(日本-弥生時代中期)にほぼ完成した。
- 本来、陰は山の日陰(北側)、陽は日当たり(南側)を指すが、そこから明と暗に転化、ひいては天地、男女、消極的・積極的など対比する陰陽二気へと発展し、次いで、陰陽は万物の生成変化を生ずる二大要素とみなされるに至った。
- 陰陽はすべての対立し循環するものの二元的原理として、中国人の思考法を決定する根拠となった。
- 五行とは万物を構成する木・火・土・金・水の五元素をいい、それぞれの元素は互いに他の元素に転化するとする。
- 転化の仕方は学派によって異なるが、一例として、王朝交代の理論付けに応用された前3世紀の鄒衍(すうえん)の説では、金の属性をもつ王朝は木の属性をもつ王朝に勝ち、火は金に、水は火に、木は土にそれぞれ勝つというように導かれる。
- 陰陽説と五行説は本来別々のものであったが、この両者が結び合うことで哲学的に深化され、また一方で民間信仰や占術などと結びついて迷信の原因ともなり、日本にも伝わって陰陽道(おんみょうどう)を成立させた。
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