- 中国から朝鮮半島、日本、ベトナムなどに伝えられた。
- 中国では、古来、大地は単なる土の堆積(たいせき)ではなく、ひとつの生命体とみなされてきた。
- 生命の活力となるものが気で、山頂を走る神秘的な力である生気は、山脈を通って平地におりてくると考えられた。
- 竜がはうように生気がおりてくることから、山脈は竜脈と呼ばれる。
- 生気が集中し、蓄えられているところが穴(けつ)。
- また、生気と反対の力が殺で、殺は破壊的で生命を脅かすと信じられた。
- 風水を行う風水師は、地勢が殺の危険にさらされておらず、気の進入を容易にしているかどうかを直観的に判断する。
- 風水において最も好ましいと考えられる地形は、一方が開け、三方が山に囲まれているもので、包囲された場所、すなわち穴に生気が蓄えられるとされる。
- そういった土地に、都市や家屋、あるいは墓を建てれば、国家や家が栄えると考えられてきた。
- 中国や朝鮮半島においては、とくに墓の場所を決める際に風水による判断が重視され、墓相が問題にされてきた。
- 一方、日本では、沖縄を除いて、墓相よりも家の方向や間取りをどうするかといった宅相、家相の方が重視されてきた。
- 最近では、東洋的な宇宙論として再評価される一方で、家相の現代的な形態として建築家などにも利用されている。
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