宇治拾遺物語
うじしゅういものがたり
鎌倉時代の
説話
集。
編者は未詳。
成立は13世紀前半
(鎌倉時代前半)
とされている。
全197話のうち約80話に「
今昔物語集
」との伝承関係が認められるほか、多くの先行作品を取り込みながら構成されている。
地域的には、日本のみならず中国、インドなどの説話をも収め、内容的には、仏教系説話と世俗系説話に大きく分類される。
仏教説話については、説教臭が抑えられた話が多くみられるのが特徴。
「笑いの説話」や、仏教的呪縛
(じゅばく)
から解き放たれた
中世
の新しい人間像の描写が大きな特色となっているという。
参考:エンカルタ2007
2012.01.02
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