- 日本で最も有名で成功したテーマパークは、ウォルト・ディズニーの世界をテーマにした東京ディズニーランド(千葉県浦安市)である。
- ひとつのテーマのもとに多くの人を集める点では、18世紀(日本-江戸時代中期)から世界各国で開催されている博覧会にも通じるが、期限付きの博覧会よりさらに恒常的に幅広い客層をターゲットにすることが特色。
- 多くのテーマパークが、そこを訪れる人を、あるときは時代劇の主人公に、あるときは宇宙旅行者にと、疑似体験させることに主眼を置いている点も、ただ商品やショーを見物させるだけの博覧会と大きく異なる。
- 単なる遊園地よりも大人向きの魅力を備えているため、旅行社主催のパックツアーの主要な目的地となることも多い。
- 世界最初の本格的なテーマパークは、1955(昭和30)年、アメリカ、カリフォルニア州アナハイムに生まれたディズニーランド。
- 日本のテーマパーク
- 1983(昭和58)年、東京ディズニーランド開園。
- 入場者数でアメリカの本家を上回る東京ディズニーランドの成功に触発され、以後各地で企業や地方自治体、第三セクターなどを主体にテーマパークの建設が盛んになった。
- 近年は地域活性化の目玉にするケースが多く、とくに外国の都市や日本の歴史をテーマにした公園の増加がめだっている。
- 日本で圧倒的に多いのは外国の都市をテーマにしたもので、1992(平成4)オープン、中世から近世にかけてのオランダの町並みを再現したハウステンボス(長崎県佐世保市)(2003年経営破綻、営業継続して経営再建中)、1994(平成6)年オープン、志摩スペイン村(三重県志摩市)、1997(平成9)年オープン、デンマーク・コペンハーゲンのチボリ公園をモデルにした倉敷チボリ公園(岡山県倉敷市)(2008(平成20)年閉園)、などがある。
- 次に、1986(昭和61)年オープン、日光江戸村(江戸ワンダーランド 日光江戸村)(栃木県日光市)、1999(平成11)年オープン、肥前夢街道(元祖忍者村 嬉野温泉 肥前夢街道)(佐賀県嬉野市(うれしのし))など、日本の歴史をテーマにしたもの。
- スポーツやリゾートをテーマにおいたものでは、1991(平成3)年オープン、横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県横浜市金沢区)、1994(平成6)年オープン、シーガイア(フェニックス・シーガイア・リゾート)(宮崎県宮崎市)(2001年経営破綻しアメリカの投資会社に譲渡、中核施設だったオーシャンドームは閉鎖)などがある。
- 他に宇宙旅行をテーマにした1990(平成2)年オープン、スペースワールド(福岡県北九州市八幡東区(やわたひがしく))がある。
- 2001(平成13)年、東京ディズニーランドの南隣に東京ディズニーシーが開園し、ディズニーランドと併せて東京ディズニーリゾートと呼ぶようになった。
- 2005(平成17)年にオープンした大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市此花区(このはなく))は、ハリウッドの映画を題材として子供から大人まで幅広い年齢層の客を集めている。
- 東の東京ディズニーリゾート、西のユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、東西の2大テーマパークとされる。
- 大成功をおさめる施設がある一方で、貧困な計画、安易な企画ゆえに失敗する施設も少なくなく、テーマパークは淘汰の時代に入っている。
|