神明造り しんめいづくり
  • 伊勢神宮(三重県伊勢市)の内宮(ないくう)・外宮(げくう)正殿に代表される神社本殿の形式。
  • 伊勢の内外宮正殿は正面に柱間を3つ、側面に2つ持つ規模で、切妻(きりづま)造の茅葺(かやぶき)屋根は傾斜面が正面を向く。
    • 柱はすべて直接地中に埋められた掘立柱(ほったてばしら)で、両側面中央には、屋根の頂部に渡された棟木(むなぎ)を支える2本の棟持柱(むなもちばしら)が壁から独立してたつ。
  • 無彩色で、直線の材のみで構成された伊勢の建築は、簡潔で洗練された造形という日本土着の古代建築のイメージの源となっているというが、この形式は7世紀後半(飛鳥時代)に皇祖神をまつるにふさわしいデザインとして構成されたと考えられるという。
    • 神明造は伊勢神宮と、関連の神社のみで採用され、他の古い遺構には江戸中期の仁科明宮本殿(長野県大町市)がある程度。
    • 伊勢神宮には20年ごとに社殿を建てなおす式年遷宮(しきねんせんぐう)という儀式があり、社殿はこの儀式ゆえに古代の形式を色濃く伝えている。
  • 参考:エンカルタ2007
2011.08.19

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