- 「政府当局」などの場合は、”the government authorities”と小文字を使用し、「日本政府」など自国政府を指す場合は”the Japanese Government”のように大文字にする。
- 広い意味
- 国家や地方自治体の統治機構全体を指し、立法、司法、行政のすべての部門を包括する概念。
- 公共政策を形成し、国事を処理する権威を与えられた諸個人や諸制度から構成されている最高の政治組織。
- 主としてイギリス、アメリカ合衆国などの国々において、この意味で用いられる。
- 狭い意味
- 国の行政部門。
- ドイツや日本において、この意味で用いられる。
- この意味で用いられる国では、君主の大権(たいけん)(統治権)のもとで行政府が圧倒的に優越していたという歴史的伝統がある。
- 政府は本来、中央あるいは国家レベルだけでなく、地方自治のレベルでも見(みい)出される。
- 地方自治も統治機構なしにありえないことは、国の場合と同様で、近年、日本でも「地方政府」という用語が頻繁に使われるようになっている。
- この意味で政府は、アメリカ合衆国やスイスのような連邦国家では明確に、イギリス、ベルギー、日本のような統一国家の場合はややあいまいに、中央政府と地方政府の双方に適用される概念。
- 分類
- 政府は非常に多くのやり方で、また、多様な観点から分類される。
- そのため、多くのカテゴリーが不可避的に重複・交差(クロス)する。
- 近代以降のもっとも一般的な分類
- 君主制政府(君主が存在する)
- 共和制政府(君主が存在しない)
- ----------
- 民主制政府(多元主義)
- 独裁政府(全体主義)
- ----------
- 連邦政府
- アメリカ合衆国やカナダ、スイスのような連邦国家にあっては、憲政的地域区分(ステーツやプロビンス)の法的に確立された権力によって、中央政府(=連邦政府)の権威が制限される(つまり地方政府の権限が強い)。
- 統一国家の中央政府
- 日本、イギリス、ベルギーのような統一国家においては、地方政府の権威は建前は同等であっても、事実上中央政府の下位に従属する。
- 近代の民主主義国家の政府分類
- 議院内閣制政府(キャビネット政府)
- 行政部門は立法府に従属する(たとえば、「国会は国権の最高機関」)。
- 大統領政府
- アメリカ合衆国のような大統領政府においては、行政府(ホワイトハウス)の行動は完全に立法府から独立している。
|