ロープウェイ |
Ropeway |
- 鉄塔によって空中に支索(鋼鉄製のロープ)を張り、これにゴンドラやイスを吊り下げ、曳索(えいさく)(もう1本のロープ)で引っ張って移動させる乗り物。
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- 山など急斜面に設置される場合が多いが、川などを渡るために平地を移動するためのものもある。
- 日本では広義の鉄道に分類されている。
- 動力は山頂などに設置されたモーターで曳索を巻き上げる。
- 分類
- 大きさ
- 牽引の方式
- 複線
- 単線
- 複式単線
- 2本の平行した支索で牽引する。
- 風に強いという利点がある。
- 走行方式
- 交走式
- 曳索の両端のゴンドラを交互に上下させる方式。
- 大型化、高速化が可能。
- 循環式
- 曳索をループ状にして回転させ、多くのゴンドラを同一方向へ移動させる方式。
- ゴンドラは小型だが、長距離が可能。
- 固定循環式
- 移動速度が常に一定。
- 減速させる場合は索道全体が減速する。
- 自動循環式
- 乗降時のゴンドラのみが吊された索条から開放されて低速になり、乗客が乗り込んだ時点で、また索条をつかんで高速になるという可変速の方式。
- 歴史
- 文献では中国の三国志に登場する。
- 1644年、オランダで馬が動力の貨物輸送が機械化の始まりだといわれる。
- 1868年、イギリスで鋼索が使われ、同年アメリカで単線固定式の貨物索道が開発された。
- 1873年、イギリスで複線式の貨物索道が開発された。
- 1894(明治27)年、イタリア・ミラノ博覧会で複線交走式の旅客用の索道を運転。
- 1937(昭和12)年、アメリカで循環式のチェアリフトが誕生。
- 1950(昭和25)年、複線式のゴンドラリフトが誕生。
- 日本
- 文献上では太平記に登場する。
- 日本には古くから飛騨の籠(かご)渡し、木曽の野猿(やえん)渡しなど、藤づるを編んだ原始的なロープウェイがあった。
- 1903(明治36)年頃、通天閣遊園地(大阪市)に初の旅客用が設置される。
- 1927(昭和2)年、三重県矢ノ川峠(やのことうげ)(尾鷲市(おわせし)・熊野市)に初の実用旅客用が設置される。
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- 日本最古
- 現在も営業運転している最古のロープウェイは1929(昭和4)年開業の吉野ロープウェイ(奈良県吉野町(よしのちょう))。
- 日本最長
- 日本最高駅
- 世界最長
- 世界最高所
- ボリビアのミ・テレフェリコ(私のロープウェー)
- ボリビアの最大都市圏ラ・パスと世界最高所の町エル・アルト(標高4150m)を結ぶ交通用。
- 2014(平成26)年開業
- 支柱間世界最長・地面からの高さ世界最高
- カナダのピーク2ピーク
- 支柱間3024m、地面からの高さ436m
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関連HP |
一般財団法人日本鋼索交通協会 |
吉野大峯ケーブル自動車株式会社 (吉野ロープウェイ) |
ドラゴンドラ田代ロープウェイ |
中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ |
Whistler Blackcomb(Peak 2 Peak Gondola) |
■昇仙峡ロープウェイ(山梨県甲府市)
2015/3/22 |
■ヘブンスそのはら(長野県阿智村)
2012/10/20 |
■新穂高ロープウェイ(岐阜県高山市)
2006/5/27 |
■旧ピラタス蓼科ロープウェイ(現・北八ヶ岳ロープウェイ)(長野市茅野市)
2006/8/16 |
■箱根ロープウェイ(神奈川県箱根町)
2006/2/9 |
■五竜テレキャビン(長野県白馬村)
2005/8/15 |
■筑波山ロープウェイ(茨城県つくば市)
2004/5/28 |
*2016.10.02 |
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