パピルス Papyrus
  • 古代のパピルス紙で知られる、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の水湿生の多年草。
  • 高さ1〜3mに生長し、木質で芳香のある根茎が地面をはう。
    • 直立する茎は三角形。
    • 茎の頂部からたくさんの小穂(しょうすい)が垂れ下がる。
  • エジプト、エチオピア、ヨルダン川の渓谷、シチリア島(イタリア)に自生する。
  • 古代には、パピルスのさまざまな部分が、装飾品や実用品の材料として使われていた。
  • 茎の繊維から作ったパピルス紙は、世界最古の文書、パピルス文書の筆写材料にされた。
    • 英語のPaper (紙)は、古代エジプトのパピルスが語源になっている。
  • ギリシャでは、紀元前5世紀の初め(日本-縄文時代後期)にはパピルスが知られていたと考えられているという。
    • ギリシャやローマでは、文学作品の記述に4世紀頃(日本-古墳時代前期)までパピルスが使用され、それ以後は羊皮紙が用いられるようになった。
    • 公文書や私文書などは、8〜9世紀(日本-奈良〜平安時代前期)までパピルスが使用された。
関連HP
神戸パピルス研究所
紙の博物館(東京都北区)

2004/5/21
2010.4.16

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