植物

(桧)
ひのき
False Cypress
  • ヒノキ科の常緑針葉高木で、美林と高級材で知られる。
  • 名の由来は「火の木」。
    • 昔、この木をこすりあわせて火をおこしたことによる。
  • 高さは通常20〜30m、大きいものでは50m、幹の直径2m。
  • 植林が各地で盛んに行われていて、丹精をこめた育成と管理により、美しい樹林をつくりだしている。
    • 日本三大美林
      • 木曽のヒノキ林(長野県)
        • 古くから知られている。
      • 秋田のスギ林
      • 青森のヒバ(ヒノキアスナロ)林
  • 利用
    • ヒノキの材は、加工しやすい、歪みにくい、年を経ても強度が落ちないなど、優れた性質がある。
      • このため古くから木材として使われてきた。
        • 1300年前の奈良時代に建てられた法隆寺(奈良県奈良市)はそのほとんどにヒノキ材を使い、建築物以外でも仏像などの材料になった。
      • 現在でも、さまざまな建築部材に使用されている
  • サワラ
    • 岩手県〜九州に分布する30〜40mの同じヒノキ属。
    • ヒノキによく似ているので、混同されやすいが、葉によって区別がつく。
      • ヒノキは葉先がとがらないので、触っても痛くないが、サワラの葉先は針のように尖っているので触るとチクチクする。
  • ヒノキ材の香り
    • ヒノキ材の独特の香りはよいものとされ、その香りを放つヒノキ造りの建物や湯船などは高級品とされる。
      • ところが、NHK「クローズアップ現代」の2010(平成22)年5月18日放送『広がる「においビジネス」 においで客をつかめ!秘密は』では、現代の商品開発状況において、消臭商品や、合成された匂いの商品に子供の頃から触れ、逆に自然の匂いに触れたことがないため、ヒノキの香りをくさいと感じる人が増えてきたと報告していた。
  • 参考:エンカルタ2007
関連HP
■総檜造りの橋 道の駅奈良井木曽の大橋(長野県塩尻市)

2005/8/20
2010.06.07

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