- おそらく火星の赤い色が血を連想させるためで、中国でも不吉な星とされていた。
- 太陽からの距離
- 衛星
- フォボスとデイモス(ダイモス)
- これらの名もマルスの息子たちの名からつけられた。
- 衛星は、誕生まもない火星によってとらえられた、小惑星のような天体であると考えられている。
- フォボスの直径は約22km、デイモスは約12km。
- 質量
- 地球を1とした場合、0.1074しかなく3番目に小さい惑星。
- 公転
- 自転
- 24時間37分。
- 赤道面が自転軸に対し25.19度(地球は23.44度)傾いているために、地球と同様な昼夜と四季の区別がある。
- 火星の1年
- 地球の約2倍で、南半球の夏は短くて比較的暖かく、冬は長くて比較的寒冷。
- 火星には明るいオレンジ色の領域と、暗くてあまり赤くない領域があることがわかるが、この色は火星の季節によって変化する。
- 火星の赤い色
- 極冠
- 極地方には二酸化炭素を主成分とする霜か氷でできた明るい極冠がはっきりと見える。
- イタリアの天文学者ジョバンニ・カッシーニにより発見された極冠の季節的な変化の観測は、19世紀初め(日本-江戸時代後期)ドイツ出身の天文学者ウィリアム・ハーシェルにより始められた。
- 極冠の幅は南極では300km、北極では1000kmになる。
- 厚さがどれくらいか正確には分かっていないが、凍ったガスと水蒸気が含まれており、2kmくらいあると推定されている。。
- 大気
- 非常に薄い大気をもち、大部分は二酸化炭素(95%)。
- 気温
- 夏の最大温度は17°Cに達するが、毎日の平均温度が-33°Cを超えることはない。
- 大気が薄いために1日に温度が100°Cくらい変化する。
- ダスト・ストーム
- 砂嵐。
- 強風に見舞われて表面の砂が動き、大気中に塵が巻き上げられる現象で、年間に100個近くも発生し、火星の大気構造に大きな影響を及ぼしている。
- 大ダスト・ストーム
- 火星が近日点近くにあって南半球の熱帯緯度がもっとも強く暖められる晩春から初夏の間に1、2回起こる。
- 火星全体を覆うほどになり、火星表面を何週間も、時には何カ月も隠してしまう。
- 浮遊する塵は非常に細かいため、沈降するまでに長い時間がかかる。
- ダスト・デビル
- 塵の高さが細長い円筒状に5kmも巻き上げられる現象。
- オリンポス山
- 高度が約25kmにも達する太陽系最大の火山。
- 玄武岩の火山の特徴をしめし、山裾(やますそ)は600km以上もある。
- 現在、火星に火山活動はみられない。
- 水路
- 火星の表面で目をひくもののひとつで、水が干上がった川がつくる谷間によく似ている。
- 大きな流出水路は、崩壊し雑然とした地形の地域から、突然に大量の水が放出されたことで形成されたものかもしれないと考えられている。
- 火星には生命が存在できる、あるいは存在するという考えは昔からあった。
- 1877(明治10)年、イタリアの天文学者ジョバンニ・スキャパレリは惑星全体に水路が張り巡らされていると主張した。
- アメリカの天文学者パーシバル・ローエルはこれらのかすかな線状の模様が運河であるといい、知的生命が乾燥した惑星を灌漑しようとしている証拠だと述べた。
- のちの探査機による観測で、火星には運河のないことがわかり、火星に生命が存在するというのも間違いであることが明らかになった。
- 最初に火星を観測したのは1964(昭和39)年に打ち上げられたアメリカのマリナー4号で、1965(昭和40)年に火星に到達した。
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