- 「卉」の文字は、もともと芽出しの草を表す象形文字が3つ集まったもの。
- 2つ集まった草冠や草の旧字「艸」に対して、まるくかたまって育つ草花を表した文字で、すべての草花を意味する。
- 「花卉」は本来、花が咲く草花の意味であるが、実際には観賞用に利用する植物全般を指して使われる。
- 「園芸」は、観賞用植物や野菜、果樹を栽培することをいい、園芸植物は花卉や野菜、果樹を含む。
- 野菜を育てることを蔬菜(そさい)園芸、くだものを実らせる園芸を果樹園芸と呼ぶが、ふつう園芸という場合は花卉園芸を指すことが多く、園芸家や園芸植物、園芸界などでも花を意識していることが多い。
- 花卉園芸学は、花の栽培や育種、流通などに関わる、様々な技術を分析、解明する学問のことをいうが、花卉園芸という言葉には、暗に産業を意識して使うことが多く、家庭園芸や趣味園芸の世界は意識しないことが多い。
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