- 室町時代以降に出されたいけばなの伝書では、「挿花」「活花」「生花」「いけばな」「生華」の文字が用いられてきた。
- 江戸時代以降、花(華)道とも呼ばれる。
- 今日では様式花との混乱を避ける意味で、総体的にいう場合は、「いけばな」と平仮名で書くのが一般的になっている。
- 歴史
- 様式は、概念の成立以前からある「抛入花(なげいればな:投入花)」、室町初期の「立て花」、室町末期から桃山時代に成立した「立花(りっか)」、江戸中期に成立した「生花(せいか)」、明治期に創案された「盛花(もりばな)」がある。
- 流派の定めた花型から離れて、個人の作家としての感性で表現する「現代いけばな」が1960年代(昭和35-)後半から現れ、現代美術との交流が盛んに行われている。
- フラワー・アレンジメント
- 戦後いけばなが国際化する中、外国人が理解しやすいようにいけばなを日本のフラワー・アレンジメントとしていけばな側が紹介したことにより定着した。
- 1952(昭和27)年、ニューヨークで開催された国際フラワーショーの審査員として渡米した草月流家元の勅使河原蒼風が、デモンストレーションを行った際に初めて使ったといわれている。
- いけばなは「いけばな」として呼称すべきだとして、今日ではフラワー・アレンジメントよりも「いけばな」のほうが国際的には理解され、いけばな側もフラワー・アレンジメントという呼称は使わなくなった。
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