キャスティング・ボート
Casting vote
本来の意味は、議会採決において賛否同数であった場合にもつ、議長の決裁権のこと。
最近では意味が転じて、連立内閣を組んだ場合などにも使われるようになった。
たとえば、どの政党も選挙で過半数の議席を得られなかった場合、議席数が比較的多い第1党や第2党は、多数派形成のために第3、第4などの政党と連立を組む必要にせまられる。
小政党がキャスティング・ボートを握るのはこのときである。
つまりこれらの小政党は、選挙における国民の支持の低さにも関わらず、議会運営で大きな影響力を持つことになる。
こうした連立政権の形成は、ヨーロッパの国々や最近の日本でひろくみられる現象となっている。
参考:エンカルタ2007
2011.10.14
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