盆栽 |
ぼんさい |
- 植物、とくに樹木を陶磁器の鉢または石などにうえ、長年培養して芸術的・情緒的な感興を、みる人々に与えるようにしむけるもの。
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- 盆栽は中国で生まれ、一応完成されて近隣諸国に伝播(でんぱ)したとされている。
- 近年発掘された、唐の陵墓(704年造営)の中の壁画に盆栽を捧(ささ)げ持つ人々の姿が描かれている。
- この盆栽(中国では盆景という)はかなり完成度が高く、この樹姿に達するまでには少なくとも発生から数百年が経過しているものと思われる。
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- 日本における資料上の盆栽は、鎌倉時代後期に出現する絵巻物に始めて見られる。
- 19世紀末(明治時代)から全国的な規模の展覧会が東京を中心に開かれるようになり、専業者、愛好会も各地に生まれ、商業雑誌も発行されるようになる。
- 第2次世界大戦終了後、占領軍が日本に駐留した際、盆栽のすばらしさに魅了された将兵と家族が盆栽と技術を各国へ持ち帰り、特にアメリカでは日系1、2世が教師として活躍し、全世界へと広がっていった。
- 「BONSAI」は国際的な共通語として親しまれている。
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- 1989(平成元)年、世界盆栽会議が盆栽のメッカである現・埼玉県さいたま市大宮区(当時、大宮市)で開かれ、全世界から1200人が参加、以後4年に1回ずつ各国で開催されている。
- 第1回の会議以来、世界9地域より選出された理事によって、世界盆栽友好連盟が運営されている。
- 国内では、社団法人日本盆栽協会が1965(昭和40)年に結成された。
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関連HP |
社団法人日本盆栽協会 |
2010.6.30 |