- 「四月ばか」ともいう。
- 本来はだまされた人のことを「四月ばか・April fool」といい、4月1日のことを「四月ばかの日・April Fools' Day」といった。
- また11月1日の万聖節・All Saints' Da yに対して、万愚節・All Fools' Day ともいう。
- 欧米をはじめとする世界のマスコミは、毎年この日、工夫をこらした偽(にせ)の報道を流す。
- 日本でも大正時代(1912〜26)に伝えられて以来よく知られており、企業の新聞広告などでうそを扱う場合もあるが、実際にうそをつく場面はほとんど見られないし、話題にもされない時もある。
- これは真面目(まじめ)である一方、ユーモアはあまり解さないという国民性によるともいわれている。
- 諸説ある起源
- 西洋で新年が春分から始まるとされていたころ、春分の祭りの最終日である4月1日に贈り物を交(か)わす習慣があった。
- ところが1564年(日本-戦国時代末期)にフランスのシャルル9世が、新年を1月1日からとする暦法を採用。
- これに反発した民衆が、4月1日にでたらめな贈り物を交換したりしてふざけたのが起こりだとする説。
- インドでは、春分から仏教の説法や坐禅が行われたが、最終日の3月31日が過ぎると修行の甲斐なく迷いの世界に戻ってしまうことが多かったので、3月31日を揶揄(やゆ)節といって、人を無意味な使いに出してからかったりしたのが起源だという説。
- キリストが4月初めに、ユダヤの祭司長や王たちの間をたらい回しにされて愚弄(ぐろう)されたのを忘れないためという説。
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