- 人間の体は、病原微生物やその毒素(抗原)などに接触すると、抗体(血清中に存在するグロブリンとよばれるタンパク成分の一種)をつくり、これらの病原物質に対抗する。
- このため、これらの病原物質に再び接しても、発病することはない。
- 予防接種はこの原理を利用して防御抗体を作り、重い病気から逃れようとする医療技術。
- 健康な人なら誰でもこのような防御抗体を作ることができるが、人によっては有害な物質と無害な物質を識別する能力を欠いていることがある。。
- このような場合は、1種類または多くの無害な物質があたかも病原物質であるかのように抗体が作られたり、これらの物質を認識する白血球が反応してしまう。
- そして再び同じ物質が体内に入ってくると、免疫系が反応してしまう。
- これがアレルギー。
- アレルギーとは、免疫系が「誤った方向に進んだ状態」と説明する研究者もいる。
- アレルギー疾患が起こるかどうかは、遺伝的な体質にも左右され、通常は無害な物質に対して、免疫系が反応しやすい場合をアトピー体質と呼んでいる。
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