八十八夜 はちじゅうはちや
  • 雑節の一つで、立春から数えて88日目をいい、春から夏への変わり目の時期になる。
  • 新暦では5月2、3日ころにあたる。
  • 春には大陸からの移動性高気圧がしばしば通過するため、昼間は気温が上昇しても夜間は放射冷却によって晩霜が降り、農作物に被害を及ぼすことがあった。
    • しかし、「八十八夜の別れ霜」といわれるように、八十八夜以降は気候が安定し晩霜もみられなくなるので、農家ではこの日を目安にして苗代や畑作物の種まきを行ったり、茶摘みを始めたりする。
    • かつては苗代に稲種をまくときに、正月の粥占に使用した粥杖(かゆづえ)水口に立てて残りの種籾(たねもみ)で作った焼米を供えたり、その焼米を鳥が食べるかどうかで苗の成長や稲の豊凶を占ったりした。
    • 一方、漁師もこの日を様々な漁の目安としていた。
  • 八十八夜が全国的に広く知られるようになったのは1685年(江戸時代前期)から使われた貞享暦以降のこととされ、縦に長い日本列島では地方により気候が違うこともあり、暖地以外では当てはまらないこともあった。
  • この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。
    • イベントが行われる茶の産地もある。
  • 文部省唱歌『茶摘み』では、”夏も近づく八十八夜〜”と歌われている。
  • 参考:エンカルタ2007/Wikipedia
2012.05.06

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