- カムルチーは和名で、原産地である朝鮮半島での呼び名でもある。
- 中国名を斑鱧、鱧魚、斑魚、雷魚などという。
- 日本でも同じ科のタイワンドジョウとともに雷魚(らいぎょ)と呼ばれることもある。
- 原産地は中国(黒竜江から長江)と朝鮮半島。
- 日本へは1923(大正12)年〜24年ごろに朝鮮半島から奈良県へ移入されたのが最初。
- 現在は、北海道を除く日本のほぼ全土に広く分布している。
- 平野部の湖沼や河川の緩流域、とくに水草の繁茂した所に好んですむ。
- カムルチーはタイワンドジョウと同じく空気呼吸を行うことから、水質や水温の変化に対してきわめて強い適応力をもち、水温が0〜30°Cの範囲では支障なく生活できる。
- 空気呼吸はカムルチーにとってきわめて重要な呼吸法で、とくに高水温下においては水中に溶け込んだ酸素が減少するため、空気呼吸ができない状況下では死んでしまう。
- 原産地では重要な食用魚とされ、成長が早いこともあって珍重されている。
- 肉が栄養豊かなため滋養強壮、とくに補血に効果があるとして手術後の病人や産婦に食べさせる習慣があるという。
- 肉は白身で美味であるが、近縁種であるタイワンドジョウと同様に顎口条虫(がっこうじょうちゅう)やその他の吸虫、肺吸虫などの中間宿主となるので生で食べるのは禁物だという。
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